ノンバズル企画とは、「バズらないモノづくり」を掲げ、「バズらないもの」の製作・販売を行うプロジェクトです。
主な活動は民俗学専門ZNE「民俗学は好きですか?」の企画・執筆・編集・印刷・販売です。
「ノンバズル」とは、「バズらない」という意味の、造語です。
なぜ、「ノンバズル企画」では「バズらない」にこだわるのか。
ネット社会でツイートやブログ、動画などが広く拡散し、多くの人に見てもらうことを「バズる」と言います(ちなみに、「バズる」の語源は虫の羽音らしいです)。
ネット社会では多くのクリエイターが「バズること」を目指し、「いいね」やリツイートを集めることや、フォロワーやブログのPV数、動画の再生回数を稼ぐことに力を注いでいます。
バズることができれば、広く名が知られ、多くのフォロワーを獲得できます。自分の活動を多くの人に見てもらうことができ、収入にもつながります。
そんな時代に、なぜあえて「バズらないこと」を掲げるのか。
……だって、「バズる」って、疲れるじゃん。
いろんな数字を気にして、一喜一憂して。
そのうち、本当にやりたいことも見失うようになります。「やりたいこと」よりも「バズること」「注目されること」をやるようになります。
さらに、注目が集まれば何でもいいと、社会的に許されないような行為に手を出したり、人の悪口を言って注目を集めたりするようになってしまいます。炎上商法というやつです。
でも、「数字を気にする」って、実はとても疲れるんです。
数字は常に移り変わるもの。形のないもの。捉えどころのないもの。
そんなものに執着しても、疲れるだけです。
実際、僕自身、ツイッターのフォロワー数や、ブログのPV数を気にすることを一切やめてみたところ、とても気持ちが楽になりました。それだけ、疲弊していた、ということです。
そこで、あえて「バズらないモノづくり」を掲げる「ノンバズル企画」を立ち上げました。ノンバズル企画ではZINEの製作をメインで行っています。
ZINEとは個人が少部数で発行する物なので、基本的にはバズりません。
おまけに、ZINEの内容は「民俗学」を扱ったものなので、これはもう、絶対にバズりません。
ZINEは「バズること」「広く拡散すること」よりも、「ZINEを手に取ってくれたたったひとりと繋がること」に重きを置いたメディアです。「バズること」ではなく、本当に自分がやりたいことをやるメディアです。
ノンバズル企画では、バズるバズらないに関係なく、自分が本当に良いと思ったもの、本当に面白いと思ったものを作っていきます。
そして、作品を多く売ることよりも、作品を手に取ってくれた一人一人と出会うことを大切にしていきたいです。