スケジュール手帳を自分で作りました。
その名も「スマート予定表」。
略して「スマ表」。なんかどっかで聞いたことのある略称ですね。
このスマ表、あらゆる無駄を排除した、非常に無駄のない作りを心がけています。
とはいえ、「あらゆる無駄」と言ってもあくまでも「僕にとっての無駄」という意味ですが。
そもそも、なぜ市販のスケジュール手帳が無駄が多いのかというと、それは「市販」されているからです。
市販されているから、なるべく多くの人に買ってもらわなければいけない。
人によっては「この機能、無駄だな~」と思う人もいれば「この機能ないのか~」という人もいます。
ですが、なるべく多くの人に買ってもらうには、個々のニーズには対応できない「無難な」ものになってしまいます。
「一般的にあった方がいい機能」ばかりで、「一般的に使わない機能」がない、無難なスケジュール手帳。ですが、「ふつうはいらないかもしれないけど、俺は欲しい機能」とか、「ふつうは使うかもしれないけど、私はいらない機能」といった、個人的なリクエストにこたえることはできません。
なので、「自分にとっての無駄な機能をなくし、自分にとって必要な機能がある」、そんなスケジュール帳を自分で作ることにしました。
それがこれ、「スマ表」!
この「スマ表」はありとあらゆる無駄を排斥して作っているのですが、最大のメリットはこちら。
開いたページが常に「今月」と「今週」になる! という点。
つまり、「ページをめくる」とか「しおりを挟む」みたいなあの無駄な作業をなくしました。
つまりは「過去の予定表」というあの無駄なページを削除したのです。
スケジュール手帳を作るにあたり、「過去の予定表」を見ることがあるかどうか検討したのですが、「警察にアリバイ確認をされたとき」ぐらいしか思い浮かびませんでした。未だかつて、そんな経験はないので、「過去のページ」がない予定表を作ることにしました。
どうすれば常に、開いた見開きが「今の予定」になるのだろうと考えた結果、思いついたのが「紙芝居方式」。
つまり、スケジュール手帳のページ1枚1枚をカードにし、紙芝居のように「今月」と「今週」がそれぞれ一番上に来るようにしたのです。
他の月や週の予定を見たり記入したりするときは、紙芝居のように、今見えてるカードの後ろから必要なカードを取り出して、入れ替えればいいのです。見開きの真ん中の部分からカードを取り出せます。ここから出し入れするので、「スマ表」を閉じた状態なら、カードが落下する心配もありません。
右のページは「今週の予定」、左のページは「今月の予定」が書かれています。
カードを挟む紙芝居方式なので、たとえばこんな使い方もできます。
「この日は旅行なんだけど、このスケジュール帳のスペースじゃ、旅行の肯定を書ききれない……」
そんな時は、「今週の予定」のカードとは別に、旅行の肯定に特化したカードを作り、挟めばいいのです。
他にも、全くの白紙を1枚挟んでおけば、メモ用紙として使うこともできます。
そして、使い終わったカードは抜きとって廃棄します。
どうしても過去の記録を残しておきたい人は、データベースに入力するといいでしょう。週に一度、蘇州の行動をパソコンで入力するのも、よい振り返りになるかもしれません。
他にも、この「スマ表」は様々な無駄を排斥しています。
無駄その① スケジュール手帳によくある「このスケジュール手帳の使い方」のページ。
パッと見て使い方がわからないようなスケジュール手帳は、たぶん、役に立ちません。この「使い方」のページ、はっきり言って無駄です。
「スマ表」には「使い方」のページがありません。そもそも、自分で作っておいて使い方がわからない、なんてことはありませんから。
無駄その② 「去年の11月・12月」のページ
なぜあるんだこのページ?
元々スケジュール手帳を持っていて、年が変わるから新しく変える、ってだけだと、このページは無駄なページになります。
なぜなら、去年のスケジュール手帳にも11月・12月のページはあるからです。逆に年末のページがないってスケジュール手帳、ありますか?
なんのためにあるのか、「去年の11月・12月」用のページ。
「スマ表」なら、余分な月のページはいりません。いつだって「今月」から始められます。なんなら、6月とか9月からでも始められます。
無駄その③ 祝日の名前
正直、その日が祝日であることがわかればいいのであって、それが成人の日だろうが、憲法記念日だろうが、体育の日だろうが、どうでもいいことだと思います。
重要なのは、その日が平日なのか、祝日なのか。電車やバスのダイヤはどっちなのか。
「スマ表」では、祝日は赤く色を塗っただけで、いちいち何の日とか書いてません。
「今日は海の日です」とか「今日は山の日です」って言われても、だから何なのだろうという話なわけです。
そもそも、「1月1日」のところに「元日」と書く必要がありますか? 書かなきゃこの日が元日だとわかりませんか? 「祝日である」ってことだけわかれば十分でしょう?
無駄その④ 土日をぶった切るカレンダー
最近は減ってきたようですが、なぜかありますよね、「日曜日で始まって、土曜日で終わるカレンダー」。
土曜日と日曜日が果てしなく離れているタイプです。
でも、旅行って大体土日をまたいで行きません?
会社や役所に勤めていると大抵が土日休みだし、「俺は曜日関係ないぜ」って仕事でも、友達や家族と予定を合わせようとなると、やっぱり旅行は土日になります。
だから、「この日は旅行」ってまとめて書きたいのだけれど、なぜか土日がぶった切られているので、それぞれ別々に書かなきゃいけない。
なので、「スマ表」は月ごとのカレンダーで、日付を全部、縦に一直線に並べました。
「これなら、十日間の海外旅行にだって対応できます。出発日に「海外旅行」って書いて、あとは一直線に矢印をひけばいいのですから。
無駄その⑤ 毎年買い替える
普通のスケジュール手帳は年末になると本屋さんへ行って手帳を選んで、という時間が発生します。なぜなら、ページが1年間分しかないからです。
「スマ表」はカードを使うので、カードを入れ替え続ければ、表紙の部分が壊れない限り永久に使うことができます。
万が一、表紙が壊れても「スマ表」の表紙は30分もあれば簡単に作ることができます。ちなみに、表紙に必要なのは紙3枚。費用はたったの30円。
「スマ表」はA4の「特厚口」の紙を使っているのですが、これは東急ハンズとか文房具屋とかで手に入ります。
紙が切れそうになったら、何かのついでに買いに行けばいい。悩む時間も迷う時間もありません。一度買い方を、売り場を覚えてしまえば、5分で買い物は終わりです。