夢で逢えたら

ヘンな夢を見ました。

夢の中で僕は、どういうわけか「力士」っていう設定なんですよ。今、標準体重なんだけどなぁ。

そして、引退の手続きをしているんです。

力士の引退というと断髪式を思い浮かべるんですれど、そういうのじゃなくて、なんか書類手続きの準備をしてる、そんな夢でした。

そして目が覚めて、思うのです。

……夢の中でくらい、もっと力士らしいことしろよ!

力士という設定の意味がない! ただの「書類手続する夢」じゃないか!

もっとさぁ、相撲を取るとかさぁ、ちゃんこ鍋を食べるとかさぁ、力士っぽいことあるでしょ。

僕の夢なのに、全く僕の好みがわかってない。プロデューサー出て来い!

そもそも、僕の好みの話をするんだったら、別に相撲好きでも何でもないんだけど。めったに見ないし。

なぜに力士になる夢?

やっぱり今、オリンピックやってるからですかねぇ。連日色んなスポーツをやってるから、ふだん見ないスポーツでも夢に見ることだって……。

……オリンピックで相撲はやってないよ!

っていうかそもそも、オリンピックまったく見てないよ!

深夜にオリンピックのなんかの試合やってたみたいだけど、ふつうにワールドプロレスリング見てたよ。今年も夏のG1クライマックスが始まったんだよ。熱い夏が今年も始まったんだよ。いきなり大波乱だよ。

そうだ! 僕の夢なんだから、僕の好みに合わせてプロレスの夢を見せろ! プロレスラー出て来い!

まったく、一人しか視聴者がいないのに、その視聴者の好みに夢を合わせてこないなんて、一体どうなってるんだ?

ただ、たまには夢さんも僕の好みに合わせた夢を見せてくれるみたいです。

この前見たのは、大量のゾンビ軍団に襲われる夢でした。

いや、ゾンビだけなら全然好みじゃないのよ。むしろ、悪夢だよ。

次々とゾンビが現れ、追っかけまわされ、周りの人もゾンビに噛まれて感染してゾンビになるという恐怖と絶望の悪循環。

おまけに、寝ているリアルの体の方も金縛りにあって、圧迫感がすごくて息苦しい!

ぐわー! 怖い! 苦しい! 助けてー!

と、絶望と苦痛がピークになったその時!

なんと夢の中に、2年前に放送されていた「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」のレッド、「ドンモモタロウ」が登場したんです! アバターチェンジ!

ドンモモタロウは名前の通り、桃太郎がモチーフ。そして、劇中でも「とにかく圧倒的に強い」という設定。

ドンモモタロウが来てくれたから、もう大丈夫だ! 祭りだ祭りだ!

実際、ドンモモタロウは強かった! 剣のたった一振りで一度に10体ちかくのゾンビを一気になぎ倒したんです! 必殺、モモタロ斬!(実際、と書いたけど、夢の中のお話です)。

そのあとも、僕が襲われそうになるたびに、「ドンモモタロウ、助けてー!」となると一気にゾンビを蹴散らしてくれる。こ、これが本物のヒーロー……(夢の中のお話です)。

みなさん、ヒーローは本当にいます!(夢の中なら)

投稿者: ノック

民俗学ZINE作家。 「バズらないモノづくり」をテーマとする「ノンバズル企画」を主宰。民俗学専門ZINE「民俗学は好きですか?」を企画・執筆・製本・販売しています。「民俗学とは『生きること』を探求する学問」をテーマに、民俗学の魅力をわかりやすく、面白く、奥深く紹介していきます。