終わりなき旅!

久々に横浜に行ってきました。

横浜のハンズで行われた、ZINEの販売を委託するイベントに参加していたので、せっかくだからひさびさに横浜に行ってみるか、と。

前に横浜に行ったときは、鎌倉に行ったついでに立ち寄って、夕飯にラーメンだけ食べて帰ったので、そういえばガッツリとした横浜観光を久しくしていない。今回はガッツリと横浜を堪能します。

しかし、横浜駅前って意外と横浜家系ラーメンのお店ないんですよ。逆に札幌ラーメンのお店が目立ってたよ。

むしろ、埼玉の駅前の方がまだ横浜家系を見つけやすい。横浜家系とはいったい……。

そしてひさびさに訪れました、大桟橋。

イヤぁ、懐かしいなぁ。

……という言葉は嫌いです。

「懐かしい」と言ったとたんにもう、「懐かしい」の対象は過去形じゃないですか。

「思い出話に花を咲かせる」なんて、ちっとも興味がありません。超どうでもいい。

僕にとっての「旅」や「冒険」は過去形ではありません。現在進行形です。

旅の定義が、目の前の景色を次々と変えて刺激を得ることなのだとしたら、ぼくにとってZINE作りは旅そのもの。

巻を重ねるごとに、自分の興味だったり、モノの見方だったりが、少しずつ変わっていっていることを実感します。

そして、作ったからには売らないといけない。でないと、誰も読んでくれない。

ZINEを売るために、今まで行ったことのない町に行って、入ったことのないお店に入って、会ったことのない人に会う。まさに、旅です。

ここ最近は、中央線沿線を攻めています。ヘン……ステキな街が多いんですよ。

作品だけなら、もっと行動範囲が広い。北は北海道から、南は長崎まで、僕がまだ行ったことのない都道府県や知らない町にも、作品が届いて行っています。まあ、北海道も長崎も、行ったことはあるんですけど。

そう、モノづくりは旅なのです。船旅をしていた時は、船が世界中どこへでも連れてってくれた。今は、作ったZINEが知らない土地へと連れてってくれる。

だから、僕にとって旅はまだ終わっていないんです。

「旅に出て価値観が変わりました! 君もパスポートをとって旅に出よう!」としたり顔で言う人を見るたびに、「別に旅人だけがえらいわけではなかろう。海外に行くのがそんなにえらいんか」と思ってきた僕なのですが、それってやっぱり、別に移動するだけが旅じゃないとどこかで思ってるからかもしれません。

たしかに、海外を旅するのはとても楽しいし、刺激的。

でも、「旅に出て価値観が変わりました!」と言う人に限って、「これまでに100か国以上を訪れ……」みたいなのを経歴に書いたりして、「いや、数でマウントとるんかい!」と呆れかえることなんてしょっちゅう。それのどこが「価値観が変わった」と言えるんだい。

旅がもたらす刺激や感動と同じものが旅じゃないなにかでも得られるんだったら、それはそれでいいじゃないか、と思うのです。別に旅することや海外に行くことにこだわらなくていい。旅の日数や行った国の数でマウントとるよりもよっぽどマシ。

いや、海外に出向した友達とか、旅に出た友達とか、マジでリスペクトですよ。ただ、「自分が動き、景色を変える」という意味では、ZINE作りと旅は何ら変わらない、そう思っているのです。

4年目と10冊目

民俗学エンタメZINE「民俗学は好きですか?」、いよいよ10冊目が完成しました。

1冊目の完成から、ちょうど4年が経ちました。

4年と言うと、大学生だったら卒論書いて卒業してなければいけない時間です。

アスリートだったら、オリンピックやらワールドカップやらの大きな大会が4年周期でやってくるので、4年でひとくくりって考えの人が多いみたいです。

そして、僕は4年でちょうど10冊という区切りを迎えたわけです。よくもまぁ、飽きずに続いたなぁ。

こうやって10冊を並べてみると、我ながら圧巻ですねぇ。

……青、紫、黒、寒色多いな。

10冊目が出せるということを4年前に考えていたか、と考えると、微妙なところですね。10冊目まで出したい、と思っていたと思うけど、別に何の確証も保証もなかったわけで。

で、いま、次の10冊、次の4年をどうするかって考えてます。次の4年。おお、アスリートみたいだ。

これからのZINE作り、これからの販売方法、これからの宣伝の仕方、これからの活動、次の4年をどうするか、プロデューサー目線でいろいろと考えてる最中です。

4年やって気づいたのが、クリエイターとしてモノづくりをするときと、プロデューサーとして販売や宣伝について考えている時では、使う脳みそが違う、思考回路が違う、考え方が違うということ。

モノを作るというのは、数字では評価できないもの。

モノを売るというのは、数字でしか評価できないもの。

この二つは、根本から違うんです。

WEBライターやってた頃は、「こういう文章が読まれますよ」みたいなマニュアルがよくありました。「読まれる要素」みたいなのを次々とぶっこんでいくわけです。

今はもう、そういうことはほぼやめました。

モノづくりをしているときは、「どう言う文章が読まれる?」とか「どういうZINEが売れる?」みたいなことは一切考えない。自分が作りたいように作る!

作ってから、頭を切り替えて、売ることを考える。「作る」と「売る」で完全に思考を切り替えるのです。

切り替えた後で、「これ、おもしろいのかな?」「これ、どうやって売ればいいんだろう?」と頭を抱えるのです。

……だから今、頭を抱えてるんですよ。

最新号の特集のテーマはずばり「匣」、すなわち「箱」。

これを一体どうやって売っていけばいいのか……。「匣のプロモーション」なんて何をやっていいやら見当がつきません。

……いやいや、その前に。

「特集 匣」って何だよ!

こんなミステリアスなZINEでも、この前のイベントではちゃんと売れていました。世の中って不思議ですね。