本屋が好き

先日、本屋についていろいろと語り合う機会がありまして。その時思ったんですけど、さいたま市って、実はめちゃくちゃ本屋や図書館に恵まれている場所なんじゃないかと思うんですよ。

なにせ、浦和駅前に紀伊国屋と蔦屋書店、さらに地元の古い本屋と、3つも大きな本屋があるのですよ。

さらに、浦和では毎月一回古本市が開かれているんです。ここがもう、宝の山。毎月何かしら買ってしまいます。

さいたま市でもだんだん本屋は少なくなってきてるんですけど、それでも、「本屋のない自治体がある」なんて言われると、恵まれてる方なのかな、と思っちゃうんです。

図書館を見てみると、横浜市が図書館が18個なのに対して、さいたま市は25個。

しかも、横浜市は人口20万人に対して図書館1個なのに対して、さいたま市は人口5万人に対して図書館1個。どおりで、図書館がいっぱいあると思った。

まあ、千葉市も似たような感じみたいなので、横浜が特別少ないのかもしれません。

文化行政がアレでおなじみの大阪市ですら、11万人で図書館ひとつだからなぁ……。

一方で、やっぱり本屋が少なくなってきてるのも事実。

ネットの普及だったり、アマゾンの侵食だったり、電子書籍の普及だったり(電子書籍は当初言われてるほど普及してない気も……)。

それでも、僕はやっぱり本屋さんに行くのが好きなのです。

「東京の面白い本屋さん」というのを探し歩くのが好きだし、地球一周の旅をして一番好きな場所はどこかと聞かれたら迷わず「神保町と秋葉原、ついでに中野ブロードウェイ」と答える始末。

神保町に通えない場所には住みたくない、というのが僕の持論です。

ところが、神保町に近すぎると今度は毎日のように散財してしまうだろうから、あんまり近くには住みたくない、というのも僕の持論。

以前に友人があの近くで働いてると聞いて「いいなぁ」と思った数秒後に「いや、だめだ! あんなところで働いたら、仕事終わりの度に散財してしまう!」と思い直しました。

そんな僕なんですけど、アキバや御徒町で働いていたこともあります。アキバは見てるだけで楽しいから散財しなくていいんです。

旅先でも面白い本屋がないかどうか調べ、その近くに宿をとる。いい本屋がある街に言うと、ワクワクします。

粋な居酒屋やしゃれたバー、おしゃれなカフェが好きな人がいるように、僕にとっては面白い本屋が大事なんです。

そんな本屋がさいたま市にもできないかなぁ。

と思ったら、この前、大宮で見つけたんですよ。取次ぎに頼らず、独自の選本でやっている面白い本屋!

おもしろくなってきましたよ。

山梨の旅

1泊2日で山梨に一人旅してきました。2年ぶりの旅行、自由気ままな一人旅としては、もっと久しぶりでしょうか。

ちなみに、実は意外と「男子だけで旅行」というのをやったことがありません。2回くらいしかないかな、というさりげない自慢。

立川の特急列車からいざ甲府へ。山梨では富士山が見れるかな?

と期待に胸を膨らませていたところ、まさかの、立川から発車5分で富士山が丸見え。

いや、東京から見えてもいいけどさ、早いのよ。出番、まだなのよ。ちょっとしゃがんでてよ。

ちなみに、山梨で見えた富士山は、ほかの山からちょこっと頭を出してるだけで、なんだか焼き肉屋のシメで出てくるアイスクリームみたいでした。せっかく来たんだからもうちょっと背伸びしてくれよ。

電車の中で読む旅のお供は、四角大輔アニキと本田直之さんの本「モバイルボヘミアン」。5年前に買った本だけど、旅の列車の中は「もう一度読み返す」にもってこいの場所です。

しかし、近場のつもりで山梨を選んだんですけど、特急の1時間もしっかり遠いですね。地球は広い。

山梨は、真ん中に甲府盆地があって、その周りを山々が囲むという、ポンデリングみたいな形をしています。甲府を拠点にすればいろいろと動きやすい。

初日の目的地は「鰍沢」。「かじかざわ」と読みます。甲府盆地の南の端で、今では富士川町の一部ですが、かつては一つの市でした。

甲府盆地は東を笛吹川、西を釜無川が流れていて、その二つの川がこの鰍沢で合流して、富士川となって太平洋へと流れ出る。そのため、鰍沢は水運の拠点として発展したのです。

鰍沢をウロチョロした後は、甲府に戻ってその日はおしまい。

宿代をなるべく安くして、ホテルはほんとに眠りに行くだけ。食事とお風呂は、甲府の街中のレストランや銭湯に行く、「街そのもの」に泊まるスタイル。「銭湯からホテルに戻る前に、スーパーに寄ってきたい」なんて感じで街を歩いていると、ちょっと生活者になった気分に浸れます。

この日の歩数は39598歩。さすがに疲れて、銭湯に熱いお湯につかりながらあ~う~うなってました。

二日目の予定はなんとなく決まってたんだけど、完全に予定変更して、中央本線を鈍行で帰りながら、気になった駅で降りていくスタイル。

気になった駅が「塩山(えんざん)」と「四方津(しおつ)」。「よもつ」ではなく、「しおつ」。

日本の塩は海でしか取れないはずなのに、なぜ山梨に「塩」の地名があるのか?(さらに、甲府の西には「塩崎」という駅もあるのです)。

これは「なぜ、山に囲まれているのに『やまなし』なのか」に匹敵するレベルの謎です。

あと、「山梨」はなんだかかわいらしいうえに甘くて美味しそうだけど、「甲斐の国」って書くと途端に強そうになるのも、不思議です。

なぜ、山梨なのに「塩」の名がつくのか。結果的に、次のZINEのページが3分の1は埋まるんじゃないか、ってくらいのネタを仕入れることができました。

帰ってからもなおワクワクしている、これぞ最上の旅!

ちなみに、二日目の穂数は42687歩でした。そのうちの2000歩はたぶん、夜に新宿で「夕飯どうしよう」と歌舞伎町をうろうろした時のものです。

あと、乗り換え失敗して、トータルで1時間足止め食らいました。

電車が少ないのはまだいいとして、来たと思ったら鈍行じゃなくて特急なのよ。

推しキャラ引き運

おととしのこと。旅行中に男子三人で「好きな女性のタイプ」という鉄板すぎるネタで盛り上がったことがありました。

鉄板すぎるネタなんですけど、唯一、「一般的」と違う部分があるとすれば、現実の女性の話じゃなくて、人気アニメ「ご注文はうさぎですか?」の登場人物の中で、という条件が付いていたこと。まあ、些細な問題です。

友人の一人は「ココアさん」と答え、もう一人の友人は「リゼ先輩」と答え、僕は「チノちゃん」と答える。見事にかぶりませんでした。

「好きな女性のタイプ」というと、なんだか仰々しいしいやらしいけれど、「推しキャラ」と言い換えることもできます。

そして僕はこの推しキャラのグッズを引き当てる確率が高いんです。

「ごちうさ」関連のくじ引きをやれば、かなりの確率で僕はチノちゃんを引き当ててきました。

この「推しキャラ運」の強さはこれだけにとどまらず。

僕の一番好きなアニメが2018年に放送された「刀使ノ巫女」で、そのアニメをもとにしたゲームもかなり熱心にやりこみました。

そのゲームのシステムは、使えるキャラクターをくじ引きでゲットする、いわゆる「ガチャ」というやつです。

さて、ゲームにログインして初めての記念すべきガチャ。僕のお目当ては、推しキャラ「糸見沙耶香」! キャラの数から考えて、引き当てる確率は16分の1。6.25%。

よーし、沙耶香を引き当てるまで、ガチャを回すぞ~!

……1回目で引き当てました。

その日はじめてログインしたばっかりなんだから、僕が沙耶香推しであることなど、どれだけ優秀なAIが搭載されていたとしても、ゲーム側が知るはずありません。

ちなみに、後に実装された推しキャラ「岩倉さん」も数回のガチャで引き当てました。

さらにさらに、2番目に好きなアニメとして公言してはばからない、2017年のアニメ「プリンセス・プリンシパル」でも引きの強さは健在。

コラボカフェに行って、缶バッジを2個買ったんです。中身がどのキャラなのかは、買って開封するまで分からないシステム。

これまた、1回で推しキャラ「ベアトリス」を引き当てました。

しかも、買ったバッジが二つとも「ベアト」だったんです! バッジは5種類なので、2つとも推しキャラを引き当てる確率は4%!

さらに、このアニメの映画を見に行った時も、入場者特典としてポストカードがもらえるのですが、それまたベアトが描かれたものでした。

ただ、この「推しキャラ引き運」、あまりやり続けると、確率が下がってしまうんですけどね。推しキャラ引き運は、鮮度が大切です。