推しキャラ引き運

おととしのこと。旅行中に男子三人で「好きな女性のタイプ」という鉄板すぎるネタで盛り上がったことがありました。

鉄板すぎるネタなんですけど、唯一、「一般的」と違う部分があるとすれば、現実の女性の話じゃなくて、人気アニメ「ご注文はうさぎですか?」の登場人物の中で、という条件が付いていたこと。まあ、些細な問題です。

友人の一人は「ココアさん」と答え、もう一人の友人は「リゼ先輩」と答え、僕は「チノちゃん」と答える。見事にかぶりませんでした。

「好きな女性のタイプ」というと、なんだか仰々しいしいやらしいけれど、「推しキャラ」と言い換えることもできます。

そして僕はこの推しキャラのグッズを引き当てる確率が高いんです。

「ごちうさ」関連のくじ引きをやれば、かなりの確率で僕はチノちゃんを引き当ててきました。

この「推しキャラ運」の強さはこれだけにとどまらず。

僕の一番好きなアニメが2018年に放送された「刀使ノ巫女」で、そのアニメをもとにしたゲームもかなり熱心にやりこみました。

そのゲームのシステムは、使えるキャラクターをくじ引きでゲットする、いわゆる「ガチャ」というやつです。

さて、ゲームにログインして初めての記念すべきガチャ。僕のお目当ては、推しキャラ「糸見沙耶香」! キャラの数から考えて、引き当てる確率は16分の1。6.25%。

よーし、沙耶香を引き当てるまで、ガチャを回すぞ~!

……1回目で引き当てました。

その日はじめてログインしたばっかりなんだから、僕が沙耶香推しであることなど、どれだけ優秀なAIが搭載されていたとしても、ゲーム側が知るはずありません。

ちなみに、後に実装された推しキャラ「岩倉さん」も数回のガチャで引き当てました。

さらにさらに、2番目に好きなアニメとして公言してはばからない、2017年のアニメ「プリンセス・プリンシパル」でも引きの強さは健在。

コラボカフェに行って、缶バッジを2個買ったんです。中身がどのキャラなのかは、買って開封するまで分からないシステム。

これまた、1回で推しキャラ「ベアトリス」を引き当てました。

しかも、買ったバッジが二つとも「ベアト」だったんです! バッジは5種類なので、2つとも推しキャラを引き当てる確率は4%!

さらに、このアニメの映画を見に行った時も、入場者特典としてポストカードがもらえるのですが、それまたベアトが描かれたものでした。

ただ、この「推しキャラ引き運」、あまりやり続けると、確率が下がってしまうんですけどね。推しキャラ引き運は、鮮度が大切です。

投稿者: ノック

民俗学ZINE作家。 「バズらないモノづくり」をテーマとする「ノンバズル企画」を主宰。民俗学専門ZINE「民俗学は好きですか?」を企画・執筆・製本・販売しています。「民俗学とは『生きること』を探求する学問」をテーマに、民俗学の魅力をわかりやすく、面白く、奥深く紹介していきます。