ウンコを抱えて雨宿り

秋野菜・冬野菜の季節になりました。

ひと月前に茎ブロッコリーの苗を植えたのですが、そろそろ追肥の時期です。事前に畑にまいた肥料から、植え付け一月後に追加で肥料を根元に植えるのです。

というわけで、肥料をバケツに用意して、ブロッコリーの前に立った時のことでした。

雨が、ポツ、ポツ、ポツリ。

どうやら通り雨が降ってきたんですね。ようし、とっとと終わらせよう。

しゃがみこんで、位置を決めて、移植ごてを土に当てて、肥料を埋めるための穴を開けたところで、

雨が、ざぁー、ざざぁー。

これは、さすがにマズい。

とりあえず、肥料を濡らしちゃいかんだろう、ということで、肥料の入ったバケツを持って、畑の中の屋根がある東屋みたいな場所に避難しました。

傘持ってきてないし、もう肥料をバケツに入れちゃったし、仕方がないので、雨がやんで作業の続きができるようになるまで、雨宿りです。

さて、傍らに肥料の入ったバケツを置いて雨宿りしていたんですけど、

その肥料ってのが、鶏の糞なんですよ。

なにが悲しくて、鳥のウンコ抱えて雨宿りしなけりゃならんのじゃ。

ふーんだ!

まあ、鳥の糞と言っても、もちろん肥料用に処理されたものです。見た目はちっちゃい石ころ。臭いはまあちょっと変なにおいするけど、顔を近づけなきゃ別に気にするほどでもない。

そういう意味では、今日使う肥料が鶏の糞でまだよかったです。

この肥料が牛の糞だったらって思うと、悲惨です。

もちろん、これもまた肥料用に処理されたものなんだけど、

まず、見た目がアレ。ほぼ、まんま、アレ。

フレーク状になってるので畑の上にパラパラと撒くとよく効く肥料って感じなんだけど、バケツの中にたまった見た目はどうしてもアレを彷彿とさせます。

そのうえ、臭いもアレ。抑え気味の、アレ。

鶏の糞はまだ「ヘンな匂い」で済むんだけど、牛の糞の臭いは、ちょっとアレなのです。肥料を扱う日は、マスク必須です。臭うから。

おまけに、鶏の糞は40ccしか使わないからバケツにちょっとしか入ってないんだけど、

牛の糞の場合はバケツにどっさりと入れるんですよ。どデカい柄杓で三杯分。

見た目がアレで、臭いもアレで、量もアレな牛の糞を抱えて雨宿り。想像するとぞっとします。雨が上がる前に、こっちが腐ってしまいます。

でも、これを入れないと作物が育たない!

肥料を入れる土づくりをさぼったら、野菜は育たないんですよ。大事な仕事は実は、野菜を植える前に始まり、野菜を植える前に終わると言っても過言ではないんです。

投稿者: ノック

民俗学ZINE作家。 「バズらないモノづくり」をテーマとする「ノンバズル企画」を主宰。民俗学専門ZINE「民俗学は好きですか?」を企画・執筆・製本・販売しています。「民俗学とは『生きること』を探求する学問」をテーマに、民俗学の魅力をわかりやすく、面白く、奥深く紹介していきます。