本の表紙が作れない!

ZINEの表紙を撮影しに長瀞に行ってきました。

イヤぁ、長瀞に行くまでが、長かった!

熊谷まで行って、秩父鉄道に乗って、いちど寄居で降ろされて……。

という距離の話ではなく。

「長瀞で写真を撮るぞ!」と決めてから、実際に行くまでが長かった!

その理由は天候です。

最初、木々が青々と生い茂る夏に行こうと思ったんだけど、

「クソ暑い日」か「雨の日」しかない!

クソ暑い日とか、もうムリじゃん。「屋外の運動は控えてください」って言われてるさなかにカメラ持って外うろつくとかもう、死亡フラグじゃん。

雨の日とか、もうムリじゃん。そもそも写真うつり悪いし、秩父のゲリラ豪雨やばいし、それで増水した川のそば行くとか、死亡フラグじゃん。

危険を冒してまで長瀞に行くの、やだよう……。

小説「くらやみ坂のナツミ」の表紙を作るときも、これで苦労したんですよ。東京都内のとある駅前が小説のイメージにぴったりだとわかり、撮影に行こうと思ったのですけど、

やっぱり「クソ暑い日」か「雨の日」しかないぃ!

そして、締め切りの関係で「くらやみ坂のナツミ」の表紙を優先した結果、長瀞に行くのがようやく今ごろになったわけです。

さて、長瀞。埼玉県内有数の観光地であり、山に挟まれた土地ながらも住宅の数も多いです。

訪れたのは平日。学校帰りの子供たちとすれ違います。聞こえてくるのは楽しそうに笑いあう声。そしてちりんちりんと高らかに響く鈴の音。

……え? 鈴の音?

まさか、熊除けの鈴か!?

しかも、鈴をつけてるのは一人二人じゃなく、子供とすれ違うたびにちりんちりんちりんちりん。防犯ブザーかってぐらい、みんなつけているのです。

え? 熊、出るの、ここ!?

そんな。せっかく危険な日を避けて避けてようやくやってきたというのに、そうか、もう熊が冬眠前の時期に……。

しかし、子供たちとすれ違ったのは長瀞駅前。確かに山がすぐ目の前だけども、めっちゃ観光地。めっちゃ人里。めっちゃ車通る

こんなところに熊が出るというのか!

というわけで、家に帰ってから長瀞の熊情報を確認しました。なるほど、去年目撃されているようです。秩父全体ではつい最近も目撃されているようで。

そして、長瀞の目撃情報に記されていた場所は、今日僕がうろついていた場所から、わずか6kmしか離れていませんでしたとさ。場所も、山と人里の間みたいな場所。っていうか、「県営住宅付近」って書いてある……。

……そいつはくまったな。クマに出くわすのは、やだよう……。

投稿者: ノック

民俗学ZINE作家。 「バズらないモノづくり」をテーマとする「ノンバズル企画」を主宰。民俗学専門ZINE「民俗学は好きですか?」を企画・執筆・製本・販売しています。「民俗学とは『生きること』を探求する学問」をテーマに、民俗学の魅力をわかりやすく、面白く、奥深く紹介していきます。