寝床改革

朝、起きると体がこわばって、なんともだるい。

前日の疲れが取れてないんだなぁ、と漠然と思ってたんですけど、それだけじゃなく寝てる間に筋肉が凝り固まってるんじゃないかと思い立ったわけです。

去年マッサージグッズをいろいろと買ったので、朝起きてそいつを使ってみるとほぐれるほぐれる。

やっぱり、寝てる間に筋肉にも負荷がかかっていたみたいです。

布団がよくないのかな。

どっか旅行でもしようかと貯めてたお金があったんですけど、そのお金を使って、いい布団、さらにはいいベッドでも買った方がいいのかもしれません。

そうだよ。一晩二晩くらいしか泊まらない宿の寝床に金を払うより、まずは毎日使う寝床にお金をかけようぜ。寝床は人生の3分の1を過ごす場所だというし。僕の場合はしょっちゅう昼寝をするので、5分の2ぐらいは寝床の上かもしれません。

そういえば、借りてる畑のすぐ近くに、ニトリがあったなぁ……。

道路挟んで反対側に、大川家具もあったなぁ……。なんだよ、家具屋紛争地帯かよ。

ただ、お金をかける前にもやることはあるようで。

ある日、布団に入って、あれ? と思ったことがあったんです。

寝るときのこの姿勢、もしかして、これが肩とか背中とかに負荷をかけてるんじゃないのか?

要は、体重を上半身だけで支えて寝ている、そんな気がしてきたんですよ。

試しに、もっとお尻とか足の方に体重が行くように意識してみると、やっぱり体重の乗り具合が違うんです。

ということはやっぱり、寝ている時の体重は背中とか肩とかに集中しているということじゃないのか。

人体の重心はおへそあたりだというから、それより上の部分で体を支えて寝ているというのは、やっぱりヘンなわけです。

体重が偏っていれば、敷布団の沈み込みが深くなり、薄くなる。そりゃ、背中が痛くなるわけだ。

どうもね、寝てる間に、足を伸ばさずに崩してるようで。

すると、上半身の方に体重が行ってしまうようです。

結果、肩と背中が痛い。

調べてみると、「体圧分散」という言葉があるそうなんです。

要は、寝ている時の体を全身でバランスよく支えよう、って話です。

後頭部、肩甲骨、お尻、かかとを布団やベッドにぴったりつけると、圧力がバランスよく分散されるらしいのです。

実際にやってみると、確かに負荷の偏りがなくなった、気がする。

とりあえず、肩甲骨はプロレスの「両肩をマットにつけて3カウント! 1! 2! 3!」のイメージで床につけてます。

お尻はさすがに意識しなくても床についてるので、かかとを意識して床につけてみる。それだけでもだいぶ違います。

そして後頭部。人間の頭は重いので、体を起こしている限り、首と肩の筋肉は頭を支え続けているそうです。だから、寝るときはそこから解放してやらねばならない。後頭部をしっかりつけて、なるべく首で支えないようにして見ました。

それともうひとつ。

敷布団のマットを触ってみたところ、長年使ってるせいで、やっぱり背中の部分が潰れて薄くなってるんですね。

なので、寝てるとベッドの硬さがじかに伝わってくる。

なので、使ってないバスタオルをそこに敷いて、厚みを補強してみました。これだけでも、背中の感触が全然違う。

今のところ、以前よりも起床時の凝りが少しマシになった、ような気もします。

結局、立ってる時も、歩いてる時も、座ってる時も、そして寝ている時でさえも、いい姿勢を保つというのが、一番疲れないんですね。

投稿者: ノック

民俗学ZINE作家。 「バズらないモノづくり」をテーマとする「ノンバズル企画」を主宰。民俗学専門ZINE「民俗学は好きですか?」を企画・執筆・製本・販売しています。「民俗学とは『生きること』を探求する学問」をテーマに、民俗学の魅力をわかりやすく、面白く、奥深く紹介していきます。