スマホって必要?

たぶん、いまのスマートフォンを使い始めて、5年になります。

あと5年くらい使いたかったんだけど、先日、仕事に必要なアプリの更新のお知らせが来て、いまのスマホでは推奨できない、とのこと。

まあ、それだけでスマホを替えちゃうのはもったいないかなと思ったんだけど、そういえば最近、電池の減りが早く、充電にも時間がかかるようになったような気がする。

これは本格的にスマホの調子が悪くなってお困りになる前に替えるのが吉ということなのかな。

というわけで、スマホ売り場をいくつか回ってみたのだけど、

……、高くない? スマホ。

10万近いのとかあるんだけど。え? 前からそんなに高かった?

じゃあみんな、10万近くするようなものを、毎日持ち歩いてるの?

怖っ!

「スマホを落としただけ」みたいな映画あったけど、「落としただけ」じゃ済まんよ。大損害だよ。

パソコンが10万ぐらいするのならまだわかるけど、持ち歩いて、落っことしたりなくしたりするリスクがあるスマホがそんなにするのは納得いかない。

そもそも、いま使ってるスマホ、10万もしなかったはず。物価高だと言ったって値上がりするにもほどがあるだろう、と思って探してみると、もっと安いのもちゃんと見つかりました。

10万と数万なら、そりゃ数万で済む方がいいだろう、と思う一方で、「安かろう、悪かろう」という言葉もある。やっぱり、ちゃんとお金をかけた方がいいのか。

ホントにスマホに10万円も必要なの?

高いスマホと安いスマホで何が違うのかというと、やっぱり、高いスマホの方が高性能なのでしょう。

ということは、僕がそこまでの性能を求めてないのなら、そんなに高性能じゃなくても、全然問題ないはず。

さて、僕はいま、どれくらいスマホを使っているのだろうと思ってスマホの容量を見てみると、32ギガのスマホを30ギガまで使って「あともうちょっとだけ容量があったらなぁ」とぼやいてる、くらいなのでした。きっと、40、50ギガもあれば十分なのでしょう。

一方、スマホのカタログを見てみると、250ギガとか書いてある。

使いもしない200ギガのために10万円も払うのならば、50ギガとか100ギガとかの安いやつでいいんじゃないか。

いや、そもそもの話。

どうしても必要なアプリがあるからスマホが必要なのであって、それさえなければ、僕にはスマホ自体がそもそも必要ないんじゃないか。

では、その30ギガを一体どんな風に使っているのかというと、電話をしたり、LINEを見たり、ツイッターを見たり、路線検索したり、地図を見たり、目覚ましをかけたり。それくらい。

スケジュール管理は、全て手書き。壊れたら手に負えないマシンに、日々のスケジュールなんてまかせないんですね。

なにかのアプリの類とか、ほとんどダウンロードしていない。

動画には1ギガも使っていない。なぜなら、ユーチューブを「どうせ、見ない」と、とっとと削除したのである。

つまりは、ガラケーの時代からほとんど変わってない。僕に必要なのは携帯電話であって、スマートフォンじゃなかったのです。

技術が進歩し、必要としてる人に必要な技術が届くのはけっこうなことだけど、そこまで必要としていない人もいるわけである。そういう人に最先端の技術を使え使え、使わなきゃ生活できないぞと押し付けるのも、一つのハラスメントなのかもしれません。

投稿者: ノック

民俗学ZINE作家。 「バズらないモノづくり」をテーマとする「ノンバズル企画」を主宰。民俗学専門ZINE「民俗学は好きですか?」を企画・執筆・製本・販売しています。「民俗学とは『生きること』を探求する学問」をテーマに、民俗学の魅力をわかりやすく、面白く、奥深く紹介していきます。