スマホが壊れただけだけど

スマートフォンが壊れました。

操作がおかしくなって、2日でとうとうお陀仏です。中のデータとかはたぶん無事なんだけど、操作ができないから、ロックが解除できず、引き出せない。

幸いにも保証期間内だったので、すぐに無料で交換してもらえることになりました。

おまけに、ひとつ前のスマホをとってあって、そこにほぼ同様のデータが残っていたので、そっちのデータを移行して引継ぎは終了。

なので、そこまで深刻なトラブルではなかったんだけど、おかしくなってから新しいスマホが届くまで、スマホがいつもの10%ぐらいしか使えない数日間が続きました。

不便、と言えば確かに不便。

とはいえとはいえ、普段からほとんどスマホに頼らない生活をしてるので、「ちょっと不便でイラっとする」くらいで、対して困らないのです。

これがもし、おサイフケータイみたいな電子マネーに依存してて、現金なんて持ち歩かないぜ、なんて生活をしていたら、もう絶望じゃないですか。この暑い中、コンビニでも自販機でも何も買えずに立ち尽くすしかない。

今回の教訓。金は、現ナマに限る。現金は裏切らない。

普段からそんなにスマホを使わないけど、それでもスマホが使えないとなると、いつもより頭を使います。ネットの検索エンジンでなく記憶と知識の検索エンジンをフル稼働し、アプリを使わず五感をフル稼働して街を歩きます。

だけど、これからAIがどんどん普及して、AIに頼りっぱなしの生活になって、それで急に「壊れました。使えません」となったら、と考えるとぞっとしますねAIに依存した社会で、急にAIが使えなくなったら、もはや人類はコンビニに行くことも最寄り駅に行くこともできなくなるんじゃないか。

AI依存社会でAIが急に壊れるというのは、文明に慣れ切った人が急に山の中で遭難してサバイバルしなきゃならないようなものです。

たぶん、「AIが使えない」だけじゃすまないと思うんですよ。「AIが使えなかったら何をしていいのかわからない」みたいになるんじゃないか。

ふだんからAIに頼ってAIに何でも聞いて、そんな人が急にAIを使えなくなったら、「自分で考えて判断する」、そんな当たり前のことすらできなくなってるんじゃないか。

SF映画にありがちなAIの大反乱なんかよりも、急なシステムエラーの方がよっぽど現実味がある気がします。今でさえしょっちゅう、あの銀行のシステムが壊れたとか、あのサイトのサービスが使えないとか、やってるんだから。