やっぱり大好き「宇宙よりも遠い場所」

アニメ「宇宙よりも遠い場所」(通称「よりもい」)の再放送が終わりました。

6年前にリアタイで見てから、もう3回4回と見てるんだけど、何度見てもいいアニメ。

僕のアニメの見方は、視聴するタイトルを絞って、気に入ったおなじアニメを繰り返し繰り返し見るタイプです。「ヤマノススメ」「プリンセス・プリンシパル」「刀使ノ巫女」と、おなじアニメを繰り返し繰り返し見ています。

「よりもい」も僕にとってはそんなアニメの一つ。何度見ても飽きない!

脚本が花田十輝先生なんですよね。やっぱり花田先生の脚本は、キャラの見せ方がいいし、描き方が丁寧。いろいろやってる人だけど、ほかの作品だと「ラブライブサンシャイン」が好きです。

世の中似たようなアニメが多い中で、「女子高生たちが本気で南極を目指す」という、どこともかぶらないお話です。

女子高生が南極になんてホントに行けるの? ってところから始まり、周りにばかにされながらも南極行きの切符をつかみ、パスポートなくしかけたり、船酔いに悩まされたりしながら、南極にたどり着く、そんなお話です。

僕にとっての「よりもい」の魅力は何だろうって考えると、やっぱり「どんなにバカげた夢でも、全肯定してくれる」ってところだと思います。

宇宙よりも遠い場所・南極に女子高生が行くという、途方もなくばかげた夢を全肯定しているアニメですから。それも、特別な才能があるわけでも、想像を絶する努力をするわけでもない、ホントにごく普通の女子高生たち(一人中退してるけど)が南極に行くのだから、これ以上バカげた夢はないです。それを全肯定しているアニメなのだから、見てる側がどんなにバカげた夢を胸に秘めていても、「突き進め!」と肯定してくれるわけです。

むしろ夢というのは人に言ったらバカにされて笑われるくらいじゃないとおもしろくない。

あと、南極には行ってないけど(寒いの嫌いだから行きたくもないけど)船旅をしてた僕にとっては、荒唐無稽どころかものすごくリアルな話だというのも好きなポイントです。

海外でパスポートなくしかけるとか(焦りで軽く死ねますね。経験者は語る)。

船酔いでグロッキーになるとか(マジで軽く死ねますね。経験者は語る)。

出発の日の朝の何とも言えない雰囲気とか、帰国して普通に電車に乗って一気に現実に帰ってくる気持ちとか。

つまりまあ、一つ一つの描き方が丁寧なのです。

そして実はお話の構成がものすごくシンプル。

舞台は群馬からシンガポール、船に乗って南極へと世界単位で移動し、登場人物も毎回いっぱい登場する。でも、基本は「四人の女の子が南極を目指してからたどり着くまで」を描いたお話で、キマリ、報瀬、ひなた、結月の4人さえ覚えておけば、十分お話を楽しめる。

名作と呼ばれる作品ほど、余計な脱線をしないで、シンプルに話を進めるものです。

そして今回、全話録画したので、もういつでも「よりもい」が見れる! やったね!

「よりもい」放送から6年、ついに「いつでもよりもいが見れる生活」がはじまります。軽く死ねますね。

投稿者: ノック

民俗学ZINE作家。 「バズらないモノづくり」をテーマとする「ノンバズル企画」を主宰。民俗学専門ZINE「民俗学は好きですか?」を企画・執筆・製本・販売しています。「民俗学とは『生きること』を探求する学問」をテーマに、民俗学の魅力をわかりやすく、面白く、奥深く紹介していきます。