「幻日のヨハネ」を語りたい!

今期のアニメ「幻日のヨハネ」が面白かったから語らせてくれ!

この「幻日のヨハネ」、説明が必要なアニメで、ラブライブシリーズの最新作なんです。

ラブライブとは何かというと、女の子のアイドルが主人公のアニメ・ゲームのプロジェクト。アニメの中だけでなく、声優さんたちが実際にアイドル活動をするんです。

このラブライブグループの2代目のグループが「Aqours(アクア)」。9人組のグループで、紅白に出場したり、東京ドームでライブしたりしています。

で、このAqoursを主人公にしたアニメが「ラブライブサンシャイン!」。静岡県沼津市を舞台に、女子高生たちが廃校の危機にある母校を救うためにアイドル活動をする、というお話。2クール全26話。

僕は最初、「女の子たちがキャッキャして、オタクにゲームやCDを売りつけるためのアニメなんでしょ、どーせ」とナメた態度で見始め、

最終回で号泣していました。

その後、再放送で2周目の視聴に入り、

「面白いアニメだったけど、2周目だし。展開もオチも知ってるし」とナメた態度で見始め、

最終回でまた号泣していました。

で、今回の「幻日のヨハネ」はこの「ラブライブサンシャイン!」のスピンオフなのです。

Aqoursのメンバーに津島善子というキャラがいまして、この子がAqours随一の濃いキャラクターで、いわゆる中二病。黒魔術に憧れ、「堕天使ヨハネ」を自称し、周りからは「はいはい」と軽くあしらわれる、そんなキャラです。

……やっと「ヨハネ」が出てきましたね。

「幻日のヨハネ」は「善子ちゃん」ではなく「ヨハネ」を主人公に、異世界都市ヌマヅを舞台に、Aqoursメンバーと同じ名前同じ顔よく似た性格の女の子たちが活躍するアニメなんです(ちなみに、善子ちゃんは「サンシャイン」では主人公ではなく、あくまでメンバーの一人)。

「幻日のヨハネ ~SUNSHINE IN THE MIRROR~」のあらすじ

歌手になる夢を抱き「ヌマヅ」から「トカイ」へと出ていったヨハネ。でも夢を掴めずにヨハネはヌマヅへと帰る。そこで母親から出された夏の宿題が「自分にしかできない楽しくてたまらないことを見つけなさい」。ヨハネとだけ言葉を交わすことのできる犬(オオカミ?)のライラプス、そして幼馴染のハナマルをはじめとする同年代の女の子たちとの触れ合いを通して、ヨハネは宿題の答えを探していく。一方で、町では怪しい事件も起き始め……。

まあ、これまた「Aqoursファンに向けたおふざけのスピンオフでしょ、どーせ」とナメた態度で見始め、

いまドハマりしています。

スピンオフだけど、世界観も人間関係も完全に別物なので、Aqoursを全然知らない人が見ても楽しめます。

もちろん、Aqoursを知っているともっと楽しい。元ネタである「サンシャイン」を反映してる部分だったり、ちがう部分だったり、「このキャラはこうアレンジしてきたかぁ」という部分で楽しめます(ヨハネと比べると善子ちゃんはもっとひねくれてる、とか)。

なにより、Aqoursの9人がそろった時の雰囲気がすごくいい。ほんとになんとも言えない「雰囲気」がいいんです。

それに、Aqoursが歌う主題歌「幻日ミステリウム」もすごくかっこいい! まるで世界の破滅に立ち向かうアニメかのようなシリアスさ!活動期間も10年近くになり、ソロで音楽活動をしている声優さんも多いので、楽曲としてのクオリティがすごくいいのです。

Aqoursやラブライブを好きになる入り口がこの「幻日のヨハネ」だった、そんな人がいてもいいと思います。

ZINEフェス埼玉出店記

先日、浦和パルコで行われたZINEの販売イベント「ZINEフェス埼玉」に出店してきました。

「ZINEフェス」は普段は吉祥寺パルコで行われているのですが、今回は初めての浦和開催。今まで、イベントに出店するためにあちこちに行き、6月には往復3000円をかけて高崎まで行っていたのに、今回、なんと交通費が0です。会場まで歩いて行きました。

地元、ということでわかるのですが、浦和パルコのお客さんは吉祥寺パルコのお客さんとは、どうも客層が違う。

吉祥寺という街は、商店街におしゃれな雑貨屋がずらりと並ぶ街です。吉祥寺パルコの中にもやはりおしゃれなお店がいっぱい。実際、イラストや写真などのアート系のZINEがよく売れます。アート系ではなく読みもの系のZINEを作る僕にとってはアウェーです。

一方の浦和はと言うと、

浦和におしゃれな雑貨屋さんがずらりと並ぶ場所なんてあるわけないじゃないですか。はっはっは。浦和の商店街に何があるかって? 日高屋だよ。浦和パルコにどんなお店があるかって? ノジマ電器だよ。

じゃあ、浦和パルコによくくるお客さんとはどういう人なんだろうか。どんな人をターゲットにして売ればいいんだろうか。

よく浦和パルコをうろついてて、

本屋さんとか好きで、

「民俗学」ってワードに反応しちゃう人っていうと……、

ワシのことやないかい!

そうか。ワシみたいな人を相手に売ればいいんだな。

そして実際にイベントが始まってみるとあらびっくり。

吉祥寺の時の倍ぐらいのスピードで瞬く間に完売してしまったのです。吉祥寺では一度も完売したことないのに……。

やはり、同じパルコでも吉祥寺と浦和では客層が違っていた! そして、浦和の方が完全にホームだった!

ZINEを作り始めて5年目、「どこかに僕のZINEがよく売れる町はないかね」といろんな場所のイベントに参加してきたけど、まさかの地元がよく売れるとはなんという青い鳥。

そういや、好きなアニソンの歌詞にあったなぁ。「探してたものは実は近くにあって、信じられないほど遠回りして見つけ出すんだ♪」

それにしても、どうして浦和の方がこんなに売れ行きがいいのだろうか。

実はちょっと思い当たる節があって。

吉祥寺になくて浦和にあるもの。それはプロサッカーチームとあともう一つ、古本市。

浦和は毎月古本市が開かれていて、もう40年以上続いてるんです。僕も毎月楽しみにしています。

40年のあいだ毎月古本市が開かれるって、これは全国でも相当珍しいのではないでしょうか。

おしゃれな雑貨屋が集まる吉祥寺にアート系ZINEを楽しむ人が集まるように、40年古本市がつづく浦和には読み物系のZINEを楽しむ人が集まるのではないか。

じゃあ、アートと読み物の違いって何だ? ただの絵・写真と文章の違いなのか?

考え出すときりがないのだけど、ZINEを作り始めて5年目にして地元が初めて教えてくれることがある。やっぱり青い鳥です。