ピースボート地球一周の船内に持っていくべき、日本で簡単に手に入るアレとは?

ピースボート地球一周の船旅は、約3か月かかる。3か月も船にいると、もはや宿泊というよりは引越しである。今回は、ピースボート地球一周の船旅に持って行った方がいいものを、筆者の経験と後悔と一緒に綴っていこうと思う。


ピースボートの船の中には売店がある

まず、何でもかんでも買い込んでいく必要はない。船の中には売店があるので、日用品は意外とそこで手に入る。文房具のような日用品だけではなく、スナック菓子やおせんべい、アイスクリームも売っている。コンビニで手に入るようなものは、だいたいこの売店で手に入るとおもう(最新の少年ジャンプは手に入らないぞ)。

僕は船に乗る前に星座早見盤を買って船に持ち込んだが(わざわざ東京の専門店にまで行った)、売店で売っていた。

しかも、星はそんなによく見えない(笑)。

地球一周にはこれを持って行け① 方位磁針

マルセイユで迷子になったことがある。いつのまにか海岸線からかなり離れてしまい、現在地もわからず途方に暮れた。

わかっていたことはただ一つ「西に行けば海に出る」。

そして、僕はどっちが西かわかっていた。方位磁針を持っていたからだ。僕は方位磁針だけを頼りに、海岸線にたどり着いた。

「方角がわかる」というのはとても大切だ。

寄港地でタクシーに乗るとき、僕は必ず方位磁針を手にしていた。

運転手さんには悪いが、万が一用である。ちゃんとタクシーが目的地に向かっているのか、言葉がわからないことをいいことに変なとこに連れてかれてないか、確認するためだ。

特に、女の子を連れている時は、用心深く方位磁針を見ていた。

最近は、スマートフォンで方角がわかるアプリがあるらしい。

地球一周にはこれを持って行け② パソコン

特に何に使う予定もなかったが、ノートパソコンを船に持っていった。

だが、船内では結構パソコンが重宝される。

例えば僕は新聞局に入って船内新聞を作っていたが、原稿を書くのにパソコンは必需品だった。

他にも、映像を編集したり、スライドショーを作ったり、何かとパソコンを使う。映像編集ソフトなどが使えると、船内でいろんな仕事を任せれたりする。

なにより、デジカメに撮ったデータをデジカメから移せる。これは大きい。

また、パソコンを持ち込む際には、必ずUSBメモリも一緒に持っていくこと。これでデータのやり取りができる。

地球一周にはこれを持って行け③ おもしろTシャツ

友達ができると、船内生活はとても楽しくなる。

しかし、人見知りで人に話しかけられない。そんな人もいるはずだ。

そんな人にぜひ持って行ってほしいのが「おもしろTシャツ」

つまりは、おもしろいTシャツだ。

僕の場合、「HOME MADE 家族のライブTシャツ」と「新日本プロレスと仮面ライダーウィザードのコラボTシャツ」がとても役に立った、こちらから話しかけなくても、このシャツに興味を持った人が話しかけてくれて、そこから友達の輪が広がったからだ。

趣味丸出しのシャツとかを持っていたら、持っていくと友達の輪が広がるかもしれない。

地球一周にはこれを持って行け④ カップラーメン

地球一周の船旅に絶対持っていくべきもの、それがカップラーメンである。

海外のカップラーメンは、日本人の口には合わない。現地の人向けの味付けになっている。

寄港地で全く口に合わないカップラーメンをすすってみるたびに、日本のカップラーメンが恋しくなっていく。

フィリピンのスーパーで日本のカップラーメンを買ったが、「輸入品」ということで日本のカップラーメンより2.5倍ぐらい高かった。

ちなみに、船内でカップラーメンは買える。いくつか種類もあり、粉末スープを入れてお湯まで注いで出してくれる。ただでさえ作るのが楽なカップラーメンで、ここまで楽をしていいのか。

夜中に目の前でカップラーメンを食べられると、その匂いと音につられて自分もカップラーメンを注文してしまう。夜食テロである。ピースボートの船内でもテロに遭遇するのだ。

しかし、このカップラーメンにも限りがある。クルーズ終盤になると、売り切れになってしまう。

そこでものをいうのが、「日本から持ってきたカップラーメン」である。クルーズ終盤になるとカップラーメンの早い者勝ちという状況になってしまうが、自分の持ち込んだカップラーメンは誰にも取られず、ゆっくり食べることができる。

もし、もう一度ピースボートに乗れるなら、スーツケースの中にカップラーメンを詰めて乗り込みたい。

番外編 地球一周の船内にとんでもないものを持ち込んだ奴がいた

ある日、自分の船室のドアを開けると、そこには衝撃の光景が広がっていた。

何と、部屋の一番奥のスペースに、ONE PIECE全巻(当時は78巻まで)がずらりと並んでいたのだ。

その場で僕は叫んだ。

「誰だ、ONE PIECE全巻持ってきたやつはー!」

どうやら、部屋メン(同室のメンバー)の一人がONE PIECE好きで、全巻部屋に持ってきたらしいのだ。

出港直前に自分のONE PIECEコレクション(当時は78巻まで)に別れを告げた僕だったが、一週間ほどで他人のものとはいえ、ONE PIECEに再会した。

この部屋メンは寛大なことに、僕を含むほかのメンバーも自由にこの本を読んでもいいということにしてくれたので、僕は108日の船内生活において、ONE PIECEだけは全く不自由がしなかった。いつでも部屋に戻ればONE PIECEが読める。ベネツィアに寄港した日にウォーターセブン辺を読むなんて贅沢なこともできた。彼には感謝しかない。

投稿者: ノック

民俗学ZINE作家。 「バズらないモノづくり」をテーマとする「ノンバズル企画」を主宰。民俗学専門ZINE「民俗学は好きですか?」を企画・執筆・製本・販売しています。「民俗学とは『生きること』を探求する学問」をテーマに、民俗学の魅力をわかりやすく、面白く、奥深く紹介していきます。