ネットで何と言われようと構わない

ネットやSNSをしていると時々、汚い言葉で噛みついてくる輩がいる。もはや社会問題だ。

だけど、僕はネット上で何言われようが、まったく気にしない。

「言いたい奴には言わせておけ」の境地だ。往々にして向こうがイキってカラ回ってるだけなので、犬が吠えているのと大して変わらない。特にこちらから何かすることはないし、何を言われても気にしない。犬に吠えられたからと言って、いちいちその内容を吟味して落ち込むことなんてない。

もちろん、いくら何でも面と向かって言われればさすがにへこむ。相手が顔見知りであったらなおさらだ。それは真摯に受け止め、本気で反省します。

だが、ネット上で顔も名前もわからない様なやつだったら、別になに言われてもどうでもいいや、と思っている。

すなわち、「言いたい奴には言わせておけ」というわけだ。相手がそれで気が済むなら、好きなだけ言えばいいじゃないか。いちいち耳は貸さないけど。

そして、黙って通報&ブロックである。

こういうのは、「反論しないと負け」「反論できないと負け」ではない。

「ムキになった方が負け」だ。弱い小型犬ほどよく吠え、明らかに強そうな大型犬ほど以外におとなしいものだ。

こっちが相手にしてないのに、やたらとムキになって吠えたてるような奴は、基本的に小型の室内犬だと思うようにしている。

室内犬はよく吠える。でも、室内犬だから広い世界を知らない。野生の力関係もわからない。室内犬がやたらと元気なのは、彼らが室内で飼い主にかわいがられながら暮らしているからだ。

本当に強い大型犬は、やたらに吠えたりはしない。強いから、余裕があるのだ。

「人間にネットで罵詈雑言を吐かれた」と思うから腹が立つのであり、「ガラスの向こうで室内犬がやたらと吠えてる」という風に思えば、途端にかわいく思えてくる。そして3日もすれば、何を言われたかすら思い出せなくなる。

室内犬に吠えられたからと言って、ムキになって本気で蹴っ飛ばしたりしたら、さすがにかわいそうだ。だから特にやり返したりはしない。

だけど室内犬の皆さんはたいてい、「やり返さないと負け」「逃げると負け」「反論しないと負け」と思っている。だからこそ、蹴っ飛ばそうが踏んづけようが、吠えて噛みつくことをやめない。

そんな室内犬にかまってあげるのはめんどくさい上に、時間の無駄だ。蹴っ飛ばそうが踏んづけようが首の骨を折ろうが、彼らはけっして負けを認めない。だからと言って、息の根を止めてしまうのは大人げない。

めんどくさいので、室内犬はブロック&スルーして、勝ち星を譲ってあげよう。何を言われようが「はいはい、その通りですよ、悪かったね」と軽く受け流す。大丈夫。室内犬に勝ち星を譲ってあげたぐらいじゃ、大型犬のプライドは傷つかない。本気で戦えば大型犬の方が強いのは、誰の目にも明らかだからだ。

いくら吠えても怖くないから、気が済むまで好きなだけ吠えなさい。時間がもったいないから、かまってあげないけどね。

投稿者: ノック

民俗学ZINE作家。 「バズらないモノづくり」をテーマとする「ノンバズル企画」を主宰。民俗学専門ZINE「民俗学は好きですか?」を企画・執筆・製本・販売しています。「民俗学とは『生きること』を探求する学問」をテーマに、民俗学の魅力をわかりやすく、面白く、奥深く紹介していきます。