心がぴょんぴょんする夜に

ワンピースが今年中に100冊になる。もちろん、洋服の方ではない、マンガの方だ。

ワンピが100冊になるということは、我が家の蔵書がワンピ1タイトルで100冊になってしまうということだ。「こち亀」を持ってなくて本当によかった。床が抜けかねない。

マンガではワンピースハンターハンター、この2タイトルは新刊が出たら必ず買っている。どちらも20年くらい前に連載が始まった。完結したマンガで全巻持っているのは、鋼の錬金術師スラムダンクだ。

最近だと、風都探偵も新刊が出たら買っている。平成ライダーで一番好きな「仮面ライダーW」の続編だ。

ブラックラグーンは新刊が出たら買ってるけど、新刊が出ないので、買ってない。

まあ、僕のマンガ事情は、そんなもんだ。実はあんまり、マンガを読んでない。

財布のひもが恐ろしく硬いうえ、飽きるのが早いのである。

あと、マンガに関してはマイナーなものを発掘しようという心意気は一切ない。それどころか、新しものを発掘しようという気持ちすらない。だから「マンガを無料で読めるサイト」というのを覗いたことはない。そこまでしてマンガを読みたいとは思わない。

アニメはよく見るけど、原作に手を伸ばすことはごくごくまれである。だってお金がかかるうえ、本格的に原作を買い集めようと思うと、本棚のスペースを奪われるのだ。進撃の巨人が30巻くらいで、鬼滅の刃が20巻ぐらいだったか。冗談じゃないぞ、というのが率直な感想。

そんな僕でも、寝る前に必ず読むマンガがある。

それが「ご注文はうさぎですか?」、通称「ごちうさ」

きらら系日常ゆるかわ4コマ漫画の金字塔で、3回にわたりアニメ化されている、人気作。あと、水瀬いのりが出ているアニメにハズレはない。

アニメの人気もすさまじいのだけど、僕は原作から入ったタイプのファンである。

このごちうさを必ず寝る前に読んでいる。

するとすっきり眠れるのだからあら不思議。

きっかけは、どうしても眠れない夜がたまにあり、何とかならないかと思ったことだ。

ネットで調べてみると、「無理に寝ようとしないで、思い切ってマンガでも読んでみたらいかがでしょう」なんてことが書いてある。

なので眠れない夜は無理に寝ようとせずに漫画を読むことにした。

家にあるマンガをいろいろ試してみたのだけど、そのうち、あることに気づいたのだ。

ごちうさを読んだ後は、かなりの高確率ですぐ眠れてるということに。

たぶん、ワンピースのような熱い少年漫画だと、興奮してかえって寝れなくなってしまうのだろう。

ギャグマンガもゲラゲラ笑ったらやっぱり興奮して眠りづらい。

だけど、ごちうさはギャグマンガなんだけど「大爆笑」というよりはくすくすと笑えるゆるいギャグが続く。それでいて、ちゃんと面白い。4コマなんだけどストーリーとしても練られているし、たまに泣ける話もある。何より絵がかわいい。

だからたぶんハーブティのようなリラックス効果が高いのだろう。眠れない夜でも、ごちうさを読むとすんなりと眠れる。心がぴょんぴょんすると、人はリラックスしてよく眠れるらしい。

だったら、最初から毎晩寝る前にごちうさを読んでおけば、不眠に悩まされることなくすんなり眠れるんじゃないか?

そう思って、寝る前にごちうさを1話ずつ読んでいる。おかげで毎日ぐっすり眠れる。

友達にこの話をするたびに、「睡眠導入剤かよ」と爆笑される。爆笑すると、夜にぐっすり眠れなくなるぞ。

投稿者: ノック

民俗学ZINE作家。 「バズらないモノづくり」をテーマとする「ノンバズル企画」を主宰。民俗学専門ZINE「民俗学は好きですか?」を企画・執筆・製本・販売しています。「民俗学とは『生きること』を探求する学問」をテーマに、民俗学の魅力をわかりやすく、面白く、奥深く紹介していきます。