電力会社から節電してくれと頼まれたから節電したけど、普段とさほど生活が変わらなかった件

電力会社から節電してくれと頼まれたから節電したけど、普段とさほど生活が変わらなかった件、です。

いやぁ、普段からあんまり電気、使わなかったんですね、僕。

カネさえ払えば電力を湯水のごとく使っていい、なんて許されるのは、小学生までだよねー!

まず、10年で2回パソコンが壊れているんで、パソコンやスマートフォンを信用してないんですね。だから、スケジュールなどはアナログで管理しています。

つまり、パソコンを開かないとできないってことが、日常生活の中であんまりないんですよ。

いま、この文章をパソコンで書いてるじゃないかって? こんなの、電力に余裕がある時に書けばいいんです。

何なら今、現在進行形でスマートフォンの調子が悪いんだけど、普段から生活がスマートフォンに依存してないので、ほとんど支障をきたしていません。

「自分で直せない道具に、生活のすべてを委ねない!」

計算も足し算引き算はそろばん使ってますし、加湿器を使わずに、霧吹きを部屋で散布しています。

you tubeはほとんど見ないし、SNSを見る時間も意識的にセーブしてる。「ひまつぶしにネットやSNSを見てる」ということは、僕の日常で30分くらいしかないのです。だから、見れなくなってもそんなに困らないんですね。

じゃあ、何やってるのかと言うと、節電の日は一日中ラジオ聞いてました。

ラジオはいいぞ。ラジオこそ、災害時における最強のメディアです。今もラジオを聞いて書いてます。

なんたって、電池一本で数十時間持ちますから。最悪の場合、人力で発電できるラジオだってあるし。

スマートフォン、人力で発電できますか?

そして音だけのメディアだから、節電や停電で部屋の中が真っ暗でも、影響なし!

むしろ、ジャズやR&Bなんかは、部屋が暗い方がムードが出ますね。

あと、怪談話。明るい部屋で聞くより、暗い部屋で聞いた方が、背筋が寒くなります。

日が落ちても電気をつけず、薄暗い部屋の中でラジオを聴きながら、むかーしむかし、まだ電気がなくて囲炉裏しかなかったころのことに思いを馳せます。もちろん、生まれてませんけどね。

テレビもネットもない時代。そして、囲炉裏の灯では薄暗くて、夜では読書もままならない。

そうなると、昔話や怪談話などの音のエンタメが、一番のエンターティメントなんですよ。テレビなどのメディアの普及で、そういった話が家で語られなくなったっていうけど、メディアの普及だけでなく照明の問題もあるかもしれないですね。

なるほど、民俗学の道というのは、テレビの電源プラグを引っこ抜き、文明を一つ捨てるところから始まるんですね。当時の暮らしぶりを自ら体感して、はじめて気づくことがある。書を捨てて、電気を消そう。

「昔は、囲炉裏端でのお話が最大の娯楽でした」と、知識では知ってるんだけど、いざ薄暗い夕闇の中に身を置いて初めてわかる、「音しか、楽しみない……」。

でも、音だけで十分楽しい!

書を捨てよ、そして、電力を捨てよう。

投稿者: ノック

民俗学ZINE作家。 「バズらないモノづくり」をテーマとする「ノンバズル企画」を主宰。民俗学専門ZINE「民俗学は好きですか?」を企画・執筆・製本・販売しています。「民俗学とは『生きること』を探求する学問」をテーマに、民俗学の魅力をわかりやすく、面白く、奥深く紹介していきます。