ZINE「民俗学は好きですか?」を創刊して2周年を迎えました。
創刊したのは2019年の10月。ちょうど仮面ライダーゼロワンが始まったばかりの頃です。
あの頃は、数か月後にあんなことになるなんて思っても見なかった……。
……お仕事五番勝負があんなにつまらないなんて。
……ゼロワンは後半に入って面白くなったから、もう許してやれよ。
2019年の10月に創刊したということは、半年ほどでコロナ禍に突入したということになります。
その影響はZINEの中にも表れてまして、Vol.3の中にすでに「ケガレとウイルス」という記事を書いてます。文の中に新型コロナの話も出てくるんだけど、去年の2月ごろに書いたので、まだ「海外の出来事」として扱ってます。いやぁ、なつかしい。
つづくvol.4は特集記事として「大都会の民俗学」を書きました。これなんてまさに、コロナ禍で都市が疲弊しているのを受けての企画。vol.4には「異界としての『夜の街』」という記事もあります。これもまた、小池都知事が「夜の街」を名指しした、というところから始まった企画。
vol.5になると、あの「アマビエ」の関する記事が出てきます。「甘エビ」ではありません。「アマビエ」です。
正確に言うと、「アマビエ」のもととなった妖怪、「アマビコ」の話をしています。
そのvol.5の編集後記では「コロナのせいで製作スケジュールが狂いまくりだよ、まったく」とぼやいています。
コロナはZINEの内容にも大きく影響を与えているのですが、コロナの影響が一番大きかったのは、「即売イベントに出店できない!」という点。
何せ、イベントの数そのものが大幅に減ってしまったのですから。
もともと、即売イベントを中心に活動して、ネットにはあまり重点を置かないつもりだったけど、路線変更を余儀なくされます。
なんだか、手錠をしたままハードル走をやらされてる気分です。走りづらいったらありゃしない。
ただ、それでも、走れないことはないんです。
長らくできてないコミケと違い、文学フリマの方は東京での開催がなんとかできているし、オンラインでのイベントもあります。
もちろん、イベントの方でも感染対策はしてるし、僕個人としても無人販売などの形で対策をやってます。
こういった状況でも、何とかイベントは開催されているし、お客さんは来るし、ちゃんと売れてる。
これはちょっとした自信です。
コロナ禍でもなんとか販売できてるんだから、この先、日本がどうなろうが、自分がどうなろうが、地球がどうなろうが、何とか続けられるんじゃないか。
という自信。
……まだまだまだまだ止まんないよ。